那須川天心という神童 (後半)
こんにちは。貧弱格闘家です。那須川天心選手のコーナーの後半になります。
前半は下のリンクで見てみてください!!
【止まらない神童】
前半でいうように、2016年の大晦日に彼は総合格闘家としてデビュー戦を飾ります。
しかし、その後は本職のキックボクサーとしての試合がメインになります。
そして、2017年を迎え彼の勢いは翔ぶ鳥を落とす勢いとなります。
その最初の出来事がknock outでアムナット・ルエントンとの対戦です。
彼は、井岡一翔をボクシングの試合で倒すほどの強豪選手です。
そんな選手と対戦した結果、エゲツないボディーを4ラウンド目にかましKO勝利です。
以下に貼った動画をみていただければ分かりますが....恐ろしいボディーです....いたそう
また、この試合であの有名な「トリケラトプス拳」をだし観客を沸かせます。
あの、強豪を前になんたる余裕...笑
【RIZINから伝説へ】
その後、フランシスコギルオッティや才賀紀左衛門などと対戦し全て勝利を飾ります。
ちなみに才賀紀左衛門は天心選手との交流が深く、先輩に当たる存在でした。
しかし、リングに上がればそんなのは関係ありません。天心選手は同じ格闘家として彼をマットに沈めます。
2017年10月には、オリンピックの強化選手であり、総合に完全転向した藤田大和選手と対戦します。
その際に天心選手は苦戦の末、3-0の判定で下します。
またこの試合は総合ルールでの試合で、総合選手の藤田大和選手の寝技に対する対応は彼が本当に「神童」であることを感じさせます。
また、さらに彼の名声をあげたのはknock outでのスキアムとの試合でしょう。
5Rの激闘の末、KO勝利となります。
天心選手は試合が終わると
「今まで勝ってきた中で一番嬉しい」
と述べていました。
また彼自身も対戦前は不安であったそうな。
それぐらいスキアムが強い選手ということでしょう。
その後、フェザー級に階級をあげロッタンを倒しRISE世界王者二階級制覇を果たします。
もはや、国内には敵なしという状態です。
彼は、もはや日本格闘技史上に残る「生きる伝説」でしょう。
【日本から世界へ】
また、日本に止まらず、世界に衝撃を与えた試合といえば中村優作選手との試合でしょう。
日本拳法をバックボーンにもつ総合の選手です。
彼のワンツーが非常に早くなかなか対処できる選手はいないとのこと。
中村選手とはキックルールで戦いました。
その際の胴回し回転蹴りは世界に衝撃を与えました。
中村選手のワンツーの出だしにカウンターとして出した胴回し回転蹴りは人々を魅了しました。
その様子は、世界中のメディアで報道されました。
【最強の男×最強の男】
2017年9月、UFC4位の堀口恭司選手との対戦が実現します。
キックルールでの試合でした。
台風が到来し、交通機関が止まる中、3万もの観客を集めることとなります。
平成最後を飾るにふさわしい試合と言えるでしょう。
これは魔裟斗選手と山本キッド選手との試合を彷彿させる伝説の一戦となりました。
1秒1秒が息を呑むような試合展開となりました。
解説も黙り込むほどの試合でした。僕は現場にはいなかったのですが、GYOの中継で見ていたのですがほぼ途中で呼吸困難になっていました。
それだけ伝説の試合であることには間違い無いでしょう。
【神童の敗北と挫折】
その後、2018年の大晦日にメイウェザーとのボクシングルールでの試合が組まれます。エキシビジョンマッチでの試合となりました。
フロイトメイウェザー選手はもう言わずもがなでしょう。彼に勝てる人間など存在するのでしょうか。
結果、1ラウンドでKO負け。世界の壁を感じさせる試合でした。
天心選手が控え室に戻る際に号泣する姿は今でも自分の心に残っています。
これまでの天心選手の経歴を見てもわかるように、総合、ボクシング、キックと様々な格闘技で戦い人々の記憶に残るような試合をし続けています。
「日本の格闘技を盛り上げましょう」
彼はいつも試合後こう言います。
彼の格闘技への思いがどれほどのものなのか。
それを感じさせるものが画面越しでも伝わってくるものがあります。
今後、那須川天心という「伝説」が日本の格闘技界にどのような爪痕を残すのか。
楽しみです。
補足
最近の那須川選手はフリッツ・ビアグダン選手とRIZIN15で対戦しKO勝利を飾っています。